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森瑤子  「夜ごとの揺り籠、舟、あるいは戦場」(小学館文庫)

森瑤子  「夜ごとの揺り籠、舟、あるいは戦場」(小学館文庫)
こういう小説は、傑作なのかダメ作品なのか評価が私にはできない。
惑い、怒り、侮蔑、性行為に対するこだわりを、ありとあらゆる言葉を用いて大仰に表現する。
 主人公の私は小説家。夫との久しぶりの夫婦旅行でマレーシアに来ている。そこのホテルで夫から離別宣言を受ける。最初は表面的なことについての言い合いが始まって、そこから互いの性行為へのどろどろした非難が始まる。
 主人公の私は、次女の精神的病もあり、精神的不調のため、週一回セラピストのもとへ通っている。4歳のときに何かが起きたようで、それが重荷にのしかかっているのかもしれない。とにかくセラピストに人生を告白するが、途中から殆ど性行為の赤裸々な告白とその悩みを訴えるだけになっている。
 最も理解できないのは、私が日常生活でどんな変調があり、精神的に耐えられないことになっているかが何も描かれていないことである。だから、どんなに文学的表現を駆使しても、
根本的に何に悩み、追い込まれているのかが全くわからない。
 セラピストと対決する前提となる事象、現象を提示がなされないとどろどろした言葉の鎖だけを読まされているようで、疲労感だけが積み重なった。

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| 古本読書日記 | 18:04 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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