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藤原正彦  「卑怯を映す鏡」(新潮文庫)

藤原正彦  「卑怯を映す鏡」(新潮文庫)
ある企業に正社員として就職できれば、その会社が最早倒産寸前でもならない限り、解雇、馘首されないことが、少し前まで普通であった。
 いつのころからか、年功序列制度はともかく、終身雇用は企業発展を阻害するような論調が喧伝されはじめ、リストラとか希望退職とか、セカンドライフへの挑戦などと言葉を変え、首切りは当たり前のこととなった。企業の経営が安定していたり、成長していても、首切り制度は企業内に温存することが当然のようになっている。
 この首切りの前提になるのが人事評価制度である。言い換えれば最近の流行り言葉である成果主義導入というやつだ。
 人は、どうにでも評価できる。ある視点でみれば、ダメに映るが、別の視点でみれば素晴らしいというのが人の本質である。つまり、成果、評価に客観的なものは人が人を評価している限りありえないのである。現在の成果主義、人事評価は完全に評価者の主観の積み上げにすぎない。
 主観の積み重ねにより「あなたにはわが社では提供できる仕事の場はありません」などと言われるのでは従業員はたまったものではない。

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