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沢木耕太郎   「ペーパーナイフ」(文春文庫)

沢木耕太郎   「ペーパーナイフ」(文春文庫)
北杜夫の出世作は「ドクトルマンボウ航海記」である。北杜夫の自分を揶揄するユーモアの数々が満載されている。しかし、この作品は、旅する北が常に中心に存在し、見るもの、出くわすものを吸収しながら常に自らの感情を引き出すところにその面白さがある。
 海外を旅する人や、海外に住む人たちの作品で面白いのは、旅や海外暮らしで経験したことのないことに遭遇しながら、それに揺さぶられ、うろたえ、彷徨し、自分や家族を見つめなおすところにある。
 つまらない作品は、とにかく海外を解釈する作品である。またその逆で、海外の解釈により日本を解釈する作品である。そして、世の中の殆どの海外暮らし海外旅行の作品が解釈学になっている。
 強く心に訴える作家、須賀敦子、木村治美、近藤紘一には、海外というフィルターを通して、自らを深く掘り下げ、見つめなおすことをしている。解釈はない。

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