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沢木耕太郎  「世界は使われなかった人生であふれている」(幻冬舎文庫)

沢木耕太郎  「世界は使われなかった人生であふれている」(幻冬舎文庫)
沢木の父は、沢木が小学生のころ、どこかへでかけて土産を買ってくると、それがいつも本でそれも文学作品だったとどこかで書いていた。もちろん、私の父も本を手土産に買ってくることはあるが、たいていは付録がたくさんついた「少年」や「冒険王」などの漫画雑誌だった。
 それで沢木が小学生のときに読んだ本で最も感動した作品が志賀直哉の「真鶴」。小学生で志賀直哉、それも「真鶴」か、とため息しかでてこない
 更に生まれて初めて観た映画が「遠い太鼓」、それが4歳のときでとても感動したそうだ。
沢木は大学を卒業。大手会社に就職したが、出社一日目で退職願をだした。こんな感受性を育てた沢木が、普通のサラリーマン人生など歩めるはずもない。
 この作品のタイトルのような「使われなかった人生」は沢木には無かったのではないか。自らの心情、信念を最大限尊重した人生を歩んでいると思う。
 私は実に「使われなかった人生」をいくつか持ち、平凡極まるサラリーマン人生を送った。それでも、本読みだけは捨てなかった。
 沢木がこの作品で感動した映画について書いている。そのなかで「日の名残り」「ダンス ウィズ ウルヴス」「運動靴と赤い金魚」、映画は知らないが、本は読んでいる。なんとなくホっとした。

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| 古本読書日記 | 17:09 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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