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絲山秋子 「沖で待つ」

変換しても字が出なかったので、コピペ。
薄いので、あっという間に読めました。
最近爺やが、女性総合職としての実体験に基づいたリアルな作品が面白かった、と書いていた作者です。記事はこちら

たしか、白石一文「私という運命について」も、映像化されたとき、ヒロインが女性総合職になった最初の世代というところに、スポットが当てられていました。
私は、狭義のゆとり世代には入らないぎりぎりってところですね。
実家暮らしで、キャリアアップも結婚も乗り気でないらしい同年代女性が、職場にもいる。
だから、「私という~」のヒロインや、「沖で待つ」のヒロインのように、営業職で全国各地を飛び回っている女性には気持ちがついていきません。
似たような立場にいる人や、男性のほうが、興味深く読めるのかもしれない。

「勤労感謝の日」のヒロインは、失業中の実家暮らしなので、楽しく読めました。
見合い相手にいきなりスリーサイズを聞かれたり、「負け犬の遠吠え」がネタとして登場する「勤労感謝の日」より、ヒロインが売る便器やタンクの型番が出てくる「沖で待つ」のほうが、リアリティはあるんでしょうけれど。

IMG_8575.jpg

「無職になる前は、職安が恐ろしいところだと思っていた。山谷の炊き出しと区別もつかなかった」
就職が決まらない大学4年生のときにハローワークに行って、おどおどした記憶があります。もっと切羽詰ってから来るべき場所のような気がしました。
「私はいやな子供だった。親戚に物をもらうと、この大人を一番がっかりさせることができることは何かと考えた。目の前でおもちゃを庭に投げるとか、壊すとか、ゴミ箱に捨てるとか、やったことはないけれどいつもそんなことを考えていた」
共感してしまった。天邪鬼とか照れとかかわいいもんじゃないんですよね。
われながらいやな子供なので、人生をやり直せると言われたら、生まれた直後くらいまで戻さなきゃいけない。

読みやすかったですが、全国を飛び回る総合職女性の話はやっぱり「ふーん」で終わりそうなので、次にこの作者の本を読むならあらすじを見て選ぼうと思います。

| 日記 | 19:58 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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