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角田光代 「月と雷」

先日、清水駅のキオスクで見かけ、電車の中で読むために買おうかどうか迷ったのですが、やめました。
爺やが買ってきたので正解ですね。

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内容ですが、なんとなく「ラブレス」を思い出しました。
昼間から酒を飲むおばあちゃんが出てきて、家族に疎まれていることを感じ取ってふらっと出て行くあたり。
ああいう、まっとうな暮らしから外れている人間の生き様(ちょっと大げさ)について、興味を持ったり愛しく思ったりできる人には、おもしろいのかもしれない。
私は、「こういう人間に育てられる子供ってどうなるんだろうか。負の連鎖にはならないのか」といった、平凡でつまらない感想が先に浮かんでしまいますが。
主人公たちは、多数派の「まとも」な人間とは暮らせないタイプなのかもしれない。

メッセージ性がありそうな話でした。
ターニングポイントやら原因やらを求めても仕方ないとか、生きていれば絶えず誰かの人生に影響を与えたり与えられたりするとか、そういう話なんだろうか。
先が気になってすいすい読める内容だったので、よかったと思います。角田さんの小説は品質保証されていますね。

150530_1509~01
乱歩の奥に猫。

あんまり、食べ物がおいしそうに思えない小説でした。
描写が拙いわけではなく、しょうゆをべっとりつけなければ食べられない餃子とか、ごま塩をかけただけの冷ご飯とか、すっぱいカレーとか、ミルク味のぼそぼそしたパンとか、出てくるもの自体がという意味です。

| 日記 | 15:33 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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