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池永陽  「珈琲屋の人々 ちっぽけな恋」(双葉文庫)

池永陽  「珈琲屋の人々 ちっぽけな恋」(双葉文庫)
「走るジイサン」「ひらひら」「コンビニララバイ」「国境のハーモニカ」。池永の初期の作品は独創的ですばらしく、私も興奮して読んだことを思い出す。
 池永も典型的な書きたい作家だ。いろいろため込んでいたものを一気に吐き出した。だから作品には熱い情熱がこめられ、それが読者の心を掴んだ。でも、全部吐き出したらどうでもいい作家になったのか。しかもよくないのは1950年生まれ。私も含めこの世代は、自分は正しく議論型の人間が多い。だから周りに合わせたり、客観的に自分を見つめることができない。
 32年間ずっと豆腐つくりの主人につきそって一緒に豆腐つくりをしてきた主人公の女性。たまたま豆腐を買いにきた男に一目ぼれ。それで、豆腐屋から飛び出して、その男と一緒になりたくなる。32年尽くした夫と豆腐屋をそんな一瞬で決別する背景が何も説明されない。
 このばからしい事態を読者はどう理解すればよいのか。

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