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津村節子   「遍路みち」(講談社文庫)

津村節子   「遍路みち」(講談社文庫)
吉村昭、津村節子夫妻の暮らしぶりについては、吉村のエッセイや津村の小説を通じて、作家としてデビューするまでの苦難の連続は知っていたが、どちらも作家として自立、一つの家に作家が夫婦として同居する家庭はどうだったのか、殆ど昭も節子も書いていないのでわからなかった。
 苦難の時代より作家として自立してからのほうが圧倒的に長い。作家というのは結構スランプがあり、書けないときが続く。そんなときは神経が昂り、イライラが嵩じ、家族にあたるなんてことがあちこちの作家が書いている。夫婦で作家をしていることは結構な修羅場があり、つらい時が多かったのではと想像し、この作品を読んだ。
 吉村昭が心臓移植をテーマで書いた作品のため、まだアパルトヘイトが激しかった南アフリカに取材旅行に行った。そのとき、津村のもとに吉村から毎日ハガキが届いた。
 家のなかで物を探す。どこへしまったのだろうと節子が昭に聞く。そうすると昭がお前の目線になってさがせばいいのだと言って腰をかがめてすぐ物をみつける。
 こんな記述を読むと、暖かい夫婦だったのだとうれしくなる。

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