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篠田節子  「斎藤家の核弾頭」(朝日文庫)

篠田節子  「斎藤家の核弾頭」(朝日文庫)
作家には最初に物語の構成やプロットを決め、それに従って書く作品と、最後とか書き出しだけを決め、後は心の赴くままに書いてゆく作品と二通りあるのだそうだ。
 篠田は結構、構成を大事にするように思えるが、実際ペンのおもむくままにまかせるという作品もある。
 この作品も、最後の住民が国家に宣戦布告、核弾頭をぶちこむと宣言。それが実際は花火に代わり「祝東京ベイシティ完成」が大空に放たれるという最後のクライマックス。きっとまず篠田にはそのクライマックスが浮かぶ。そして、そこに向ってひたすら篠田が本能のおもむくままペンを走らせたとのではと思わせる作品である。
 篠田はコメディ、ドタバタとなると、あふれるように次々場面が浮かんでくる。おもいつくままどんどん書いていったら500ページ以上にもなってしまった。
 2075年の日本は、階級差別カースト制が敷かれ、しかも若年層を増やすため、昔の家父長制を実施、女性は子作り、子育てのマシーンとなっている。住居を確保するため、100階以下の建物建設は禁止。既存の100階以下の建物は破壊させる。裁判は人間が行うのではなくすべてコンピュータが行う。
 正直、この篠田が提示した前提が、私には実感が乏しいため500ページは長すぎた。

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| 古本読書日記 | 19:44 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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