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津村節子   「花がたみ」(中公文庫)

津村節子   「花がたみ」(中公文庫)
津村はどうしたのだろう。この小説は納得感が無く、不満足感が残る。
福井五箇地方の特産である紙漉き和紙製造業を引き継いだ寡黙な兄隆治と、婚約を破棄して、地元五箇をでて東京郊外のスーパーに勤めた妹綾乃。そのスーパーの従業員で寮で同部屋になった元気な千葉出身の純子。3人が紡ぎ合う物語である。
 支え合い強い絆で結ばれている兄妹。女性とのつきあいを未だしたことのない、人見知りをする純朴な隆治に、福井を訪れ、恋心を隆治に抱いた純子。もちろん、綾乃の恋も重要だが、妹の陰からの応援で、ゆっくり、ゆっくり進む純子と隆治の恋の道の行く末が読んでいて一番気になる。
 ところが、これからいろいろ始まるだろう恋愛物語と思った直後に、隆治がくも膜下出血で死んでしまう。
 なぜ津村は隆治を死なせてしまったのか。その先の物語が上手く書けなかったのか。
この津村の思わず隆治を死なせてしまったこと、全く不可解である。

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| 古本読書日記 | 19:38 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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