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篠田節子  「スターバト・マーテル」(光文社文庫)

篠田節子  「スターバト・マーテル」(光文社文庫)
中学時代同級だった光洋と彩子。互いに友達もできず孤独。彩子は当時いじめにあっていて光洋に救われた思い出があるが、それほど互いを意識したり惹かれあっていたわけでもない。
 その2人が、30年後にスイミングクラブで偶然出会う。中学校では同じように暗く、孤独な生活をしていたのに、30年たった今、光洋の輝くべき人生と自分の何とも平凡な暮らしとの落差にそのとき彩子は強い嫉妬を感じる。この作品の原動力はきっと嫉妬なのだろう。
 しかし、30年前にもそれほど惹かれあっていなかった相手と偶然遭遇し、嫉妬だけを原動力に急に意識しあう関係になることに納得感がない。光洋について突然警察が彩子の家を訪問してきて尋ねる、それに反応して、彩子が色んなところに電話をして光洋のいどころを掴もうとする。そして、彼が苫小牧にいることをつきとめると、その日に飛行機に乗って苫小牧までゆき真相を知ろうとする。ここも、そこまでしないだろうと思う。
 更に、苫小牧から札幌までの雪のみちすがら、光洋が自らの30年間を告白する。それが
いかにも論理的過ぎて、とても警察逮捕がさしせまっていて追いつめられている状況には感じさせない。
 篠田にしては、少しレベルの低い作品」である。

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