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小杉健治   「鎮魂」(集英社文庫)

小杉健治   「鎮魂」(集英社文庫)
小杉の発想力には驚嘆する。
この物語は大震災で、大量に死人がでる。その死人のなかに震災と関係なく、殺人にあい死んだ人がいる。しかし、あまりにも大量の死者がでているので、検死などは行われず、震災被災者として処理されたら、どうなるか。この大胆な発想で、物語はすでに成功したことが確約される。
 しかも、うますぎて少々あざとすぎないかと思うのが、殺人者が、阪神淡路大震災にまぎれて人を殺すが、その後宮城県女川町に移住して、そこで東日本大震災で被災、愛する妻と娘を失う。そこでの痛切な悲しみが物語の最後のクライマックスの伏線となる。
 正直、話の運びが上手すぎ、テクニックが全面にですぎているとの思いが読後、強く残った。

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| 古本読書日記 | 06:16 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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