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柴崎友香   「虹色と幸運」(ちくま文庫)

柴崎友香   「虹色と幸運」(ちくま文庫)
柴崎の特徴がよくでている小説だ。30歳になったばかりの3人の女性が登場する。イラストレーターの珠子、少し売れていて、色んな雑誌や本に挿絵を描いている。仕事のちゅうしんはをしているのは夜。 大学職員のかおりは、劇団の風来坊と同棲中。雑貨屋を営む夏美は3人の幼い子を養育中。旦那はリストラにあい、居酒屋でアルバイト。それぞれに今に少し不満足で、少し将来に不安もある。そんな彼女たちの日常を丹念に柴崎が切り取る。
 面白いのはこの小説には主人公がいない。そして、すべてが三人称で語られる。あくまで客観的に行動を表現する。そして30歳の女性のありさまを読者にみせてくれる。
 でも、正直、今の30歳女性とはどことなくズレを感じる。30歳の女性、今は、青春まっさかりで、元気いっぱい、活動的である。仕事も徹夜残業厭わず、飲み会、遊び、旅行、そしてグルメにお喋り。今や女性の中心は30歳代である。小説の女性たちは、少しくすんで30歳を重く感じすぎている。

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| 古本読書日記 | 06:12 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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