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桂望美   「ハタラクオトメ」(幻冬舎文庫)

桂望美   「ハタラクオトメ」(幻冬舎文庫)
女性社員活性化、女性社員の積極活用などと、新しい視点で、最近は会社内に女性社員を集めたプロジェクトが盛んである。この作品は、普段色んな部門にばらばらになっている女性社員を集め、商品企画開発をするプロジェクトを作る。そのプロジェクトの奮闘物語である。
 こういう作品を成功させることは難しい。物語はどうしても、企画した商品より、それを
社内のあちこちにたちはだかる壁を越えていく過程を物語になるが、そのもととなる商品に魅力が無いと、過程はいかにもありきたりの、社員研修物語になってしまうからである。しかし、そんな目をむくほど魅力的商品は小説家が創造することはまず不可能である。
 そこを救っているのが、人事課から選抜されて、プロジェクトリーダーにされてしまう主人公の北島真也子。何しろ体重100kg以上ある巨体社員である。それを積極活用して、周囲を包み込んだり、ユーモアを連発して笑いの渦にメンバーを誘いこむ。
 秘書室の給湯器が故障し、秘書が人事課の給湯器でお湯をいれている。
真也子が言う。
 「秘書室からここまでは遠くて大変でしょう。」「そんなことはありません。近いですよ。」
「失礼。距離をデブ換算しちゃった。デブは3歩以上の距離は長距離なんだわ。」
桂望美、真也子に自分を投影している。そこが、この物語をリアルにしている。 

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| 古本読書日記 | 06:06 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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