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蓮池薫   「拉致と決断」(新潮文庫)

蓮池薫   「拉致と決断」(新潮文庫)
この作品は、北朝鮮の真実の姿を、拉致された怒りが深くあるものの、極力その感情を抑えて、冷静な筆致で描いている。
 先軍政治。言葉ではわかるものの、具体的には普段の暮らしでどういうときに表れるのかよくわからなかったがなるほどとこの作品でわかった。蓮池さんが暮らしていた招待所で、指導員や管理員の女性たちがなぜ女中のような仕事をしているのかもよくわかった。
 強がりは言うけど、北朝鮮はトップも民衆もアメリカに恐怖を抱いていることも理解し、本音はアメリカとの戦争は回避したいと念願している。特に東西冷戦構造が崩れてからはいつもアメリカの恐怖を身近に感じている。抑止力というものが実際存在するものなのだということを知り少し驚いた。
 イスラム国についても専門家なる人が登場して、したり顔で解説する。その前は北朝鮮専門家なるひとがマスコミに登場していた。彼らが本当は何も具体的には知っていないのではといつも思っていたが、この作品でそれは間違いではないことを知った。

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 抑制の効いた文章から、ふつふつと蓮池さんの怒りの声が聞こえてくる。

| 古本読書日記 | 06:17 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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