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桜庭一樹  「赤朽葉家の伝説」(創元推理文庫)

桜庭一樹  「赤朽葉家の伝説」(創元推理文庫)
「私の男」もそうなのだが、この作品も1953年から2000年そしてその後までを扱っているにも関わらず、全く時が動かない。大河小説を目指して書いているのだが、小さな河にもなっていない。
 文章にもっと陰影をつけ、重みを作らないと大河にならない。難しいかもしれないが、昭和の時代が生き生きとしていない。多分、新聞や幾つかの資料をもとに創ったのだろうが、そこに生きた素材がなく、そのまま記事や資料を読まされている雰囲気になる。1953年からなら、まだ生きている人もいる。そういう人からどんな生活だったのか取材して描いたほうがもう少しは昭和を描けた気がする。
 正直に「空っぽ」な小説に思えた。この作品が推理作家協会賞大賞作品。何か賞は出版社の強さとか、政治的に与えられているのではないのかという想いを強くした。

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| 古本読書日記 | 06:04 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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