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町田康  「きれぎれ」(文春文庫)

町田康  「きれぎれ」(文春文庫)
芥川賞受賞作品である。
よくわからないが、主人公は没落してしまった家の一員なのだが、没落がわかっていないぼんくら兄ちゃんである。絵描きを目指しているようだ。
 そのぼんくら兄ちゃんが、なんだかんだと色々行動するのだが、それが世の中と特にタイミングがズレていて、それがユーモアを醸し出し、絶妙なギャグになる。
 吉原という絵描きが登場する。少し成功している。彼は、普通の生活軌道にのって暮らしている中流サラリーマンを象徴しているように思う。主人公は、自分より才能が劣っていると思っている吉原が普通の生活を営んで、自分がみすぼらしい生活をせざるを得ない状況にあることに理不尽を覚える。嫉妬もする。で、反逆するようにも見えるが、そんな嫉妬すべき男に結局すがらざるを得ない。そこに強烈なギャグが生まれるのだが、そこがとても切ない。

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| 古本読書日記 | 06:22 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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