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今野敏  「同期」(講談社ノベルズ)

今野敏  「同期」(講談社ノベルズ)
官僚のなかでも、警察や自衛隊は組織統制が最も大事な組織だ。
しかし警察もトップに近い人間は、悪を追及するより、警察を覆い尽くしているさらに上の権力の意向を身を挺して実行することが何よりも重要と考え行動する。
ノンキャリアで足で稼ぐ末端刑事には、見ることなどとてもできない雲の上の存在が警察トップ官僚である。しかし、権力側の意向で、ごくたまに真実を解明してはいけない、犯人をつかまえてはならない事件が発生する。
 その意向が沢山の組織の階段を降りてきて、現場にたどりつく。末端はそれに疑問を挟んだり、抵抗は絶対しない。そんなことをすれば組織統制が守れないから。もし抵抗すれば、その刑事は警察組織にはめられ懲戒解雇にされてしまうくらいの事件を警察はでっちあげる。見せしめである。
 この作品は、末端刑事がトップにまで直接会って意向に逆らうことを描く。この刑事は言う。「雲の上の人間などいない。みんな地面を歩いている。」と。
 小説でなく現実もそうであってほしいものだ。

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| 古本読書日記 | 06:19 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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