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金原ひとみ  「アッシュベイビー」(集英社文庫)

金原ひとみ  「アッシュベイビー」(集英社文庫)
人間を書くことは難しい。しかし、男に限っては単純バカなのかもしれないが、小説で書くのはそれほど難しくない。女は書いても書いてもこれっというものが無く書くのが難しい。それは、女性となると虚飾で文章を着飾ったり、どことなく現実離れした情感熱い言葉で
表現してしまうからなのだろう。
 女をありのままに描いてある程度成功している作家の筆頭は山田詠美だ。そして、山田詠美をさらにつきぬけて女の本質に迫っているのが金原ひとみである。
 この作品の主人公アヤの叫びが悲しく切なく読者に響く。
 「好きでない男に抱かれるのは何とも思わない。でも、殺されるんだったら村野さんに殺してほしい。」
 「村野さんはとても丁寧な動作でタバコを吸い切った。煙になって消えた葉っぱとか紙が羨ましかった。私も、彼の中にはいって消化されたい。胸の奥まで吸い込まれて、彼の肺をさまよった挙げ句に吐き出されたい。」

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| 古本読書日記 | 06:10 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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