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町田康   「屈辱ポンチ」(文春文庫)

町田康   「屈辱ポンチ」(文春文庫)
義父が持っている、でかい、庭付きの古い家で主人公は暮らしている。嫁さんが、主人公に愛想をつかして、ロンドンに留学に行ってしまう。そこから、シナリオライターである主人公にパタっと仕事が来なくなる。
 金はなくなる。義父からも家をでてゆけと追い出されようとしている。ここまでの、物語の最初の部分で町田は見事に読者をつかむ。追いつめられていく主人公の姿、でかい家にすさんだ男が住んでいると、家や庭が異様に変化してゆく姿がこれ以上ないというくらいリアルに描かれ、どれもこれもなるほどといちいち感心し、笑いが思わずこみあげる。
 それで、ここも彼の作品の定番なのだが、追いつめられこれではどうしようもないというときに変てこな人が現れ(この作品では猪山という映画プロデユーサー)、そこから急に現実離れした、漫画の世界が繰り広げられる。この飛躍についていければ町田は面白いが、飛躍についていけないと辛い読み物に変わる。

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| 古本読書日記 | 05:54 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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