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中島京子  「エルニーニョ」(講談社文庫)

中島京子  「エルニーニョ」(講談社文庫)
本読み大好きな人が今は本当に少なくなった。どんな人が本を好きな人なのだろう。
幼いころ、お父さんやお母さんが、寝物語に耳元で話をしてくれる。それが楽しくてしかたがない。お父さんも、お母さんも、いい加減な物語をつくる。桃が流れてきてそれを家で割ったら中からこぶとりじいさんがでてきた。そのこぶとりじいさんは最後には花咲かじいさんになったなんて。それを目を輝かせ、「それで」「それで」と寝ないで先を急がせる。
 絵本を読む。そこでも、「それで」が始まり、そして最後は自分で物語を小声で呟きながらつくってしまう。
 こんな子が今や化石になったような本好き人間なったのだろう。そして、中島京子こそ紛れもない本好き人間だ。
 この作品は、瑛(テル)とニノの現代版冒険物語。幼い中島を彷彿とさせる。物語は現代を扱い中味はかなりリアリティがあるが、そこに、童話や神話みたいなものを差し込み、小さいころの童話作りの楽しさの味をだすようにしている。

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| 古本読書日記 | 06:21 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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