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中島京子  「眺望絶佳」(角川文庫)

中島京子  「眺望絶佳」(角川文庫)
スカイツリーができた時の狂騒にしかめっ面を私はしていた。東京タワーからの電波発信がなくなるテレビ番組をみていて淋しく思った。最近はスカイツリーも狂騒は静まり落ち着いてきた。それでも入れ代わり立ち代わり観光客が訪れているのだろうか。
 東京タワーは、昭和33年に完成した。まだビルが林立していない東京に、世界一高く赤い鉄塔は屹立していた。皇居の二重橋と東京タワーは東京見物の二大観光拠点だった。田舎に住んでいた人たちは東京タワーに上り東京を眺めることに憧れた。
 東京タワーはその姿で、疲れた人々を励まし、明日への活力の象徴だった。だから、テレビニュース番組の冒頭、東京タワーの航空画面が使われた。
 スカイツリーより高い建物ができたときスカイツリーはどうなるだろう。普通のビル群のひとつに埋もれてしまうだろう。しかし、東京タワーはそれが4番目になろうが、5番目になろうが、あの場所の足元から、或は見える場所から、人々は見上げたり、眺め続けたりするのだろう。安らぎのために、生きていく活力を得るために。

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| 古本読書日記 | 06:16 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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