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桐野夏生  「ダーク」(上)(講談社文庫)

桐野夏生  「ダーク」(上)(講談社文庫)
桐野の作品はどれも分厚い。と言って厚いほどに物語がパッパと展開するかと思えるほどには展開はしない。少しくどい。この作品もミロという主人公を、母親が死の寸前に軽井沢の森林学校から、鄭という暴力団の男が連れにゆくところが描かれるが、それをまた少しおいて情景を変えて繰り返す。桐野の作品にはよくこの繰り返しがある。
 またミロが養父を殺害したくなる、或は久恵が何としてもミロを探し出し殺したいという動機が弱い。ミロも久恵も女性。この程度で、人を殺すという感情にまで至るというのは、女性の感情の沸点が低いのか。
 この作品で、桐野は女性についてこう書く。
「女は、ごちゃごちゃと取りちらかった脳味噌を持っていて、動物に近い逞しさをもって男を凌駕しようとする。」
 桐野は当然ながら女性作家である。なるほどなあ。男性作家には決してできない表現である。

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| 古本読書日記 | 06:24 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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