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重松清  「希望の地図」(幻冬舎文庫)

重松清  「希望の地図」(幻冬舎文庫)
ニューヨークで爆弾テロが起こった時から、起きた日を何月何日というのでなく何・何と呼ぶようになった・9.11というふうに。まあニューヨークの出来事は海外だからそれでもいいと思うが、東北大震災も3月11日とは言わずに3.11と言う。でも終戦記念日は8・15とは言わずに8月15日と言う。
 広島、長崎がいつのころからかヒロシマ、ナガサキとカタカナで表現されるようになった。そして福島も今はフクシマと表現される。
 「つながろう」「がんばろう」「希望をもって」などスローガンが叫ばれる。今はルポ的作品も、スローガンに沿って起こっている事柄を拾いあつめ、「さらに元気に頑張ろう」ということだけを強調する作品ばかりになる。
 重松はこの本でいう。希望を書こうとする。誰かの希望に向って頑張っている姿を更に誇張して書こうとする。なぜなら希望のすぐ隣には絶望だけが拡がっているから。本当にそうなのだろうか。

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 そこに広がっている大半は
  「助かった。生きている。」それから「生きるのだ。生きてゆくのだ」ということだと思う。普通の眼差しを曇らしてはいけない。
 福島がフクシマになり、3月11日が3・11になってしまうと真実が見えなくなるような気持ちになるのは私だけだろうか。

| 古本読書日記 | 06:28 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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