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森絵都  「アーモンド入りチョコレートのワルツ」(角川文庫)

森絵都  「アーモンド入りチョコレートのワルツ」(角川文庫)
小学生、高校生、大学生のときのことは結構覚えているものだが、中学生の時というのはどことなく中途半端で、薄く靄がかかり中々思い出すことができない。
 この作品は、そんな中学生を鮮やかに切り取って描きだしている。
中学生というのは、中途半端のような時代に思えるが、男性には変声期があり、女性も体型が女性らしく大きく変化する時である。
 小学校から中学校へは校区が一緒だから、小学校の仲間や友達関係が続く。その関係を守るための掟やルールが友や仲間のなかにある。掟は小学校で作られる。しかし、中学生時代の大きな変わり目のなかで、その掟や枠がだんだん煩わしくなる。そして、さなぎから蚕がとびでるように、枠を破って新しい時に飛躍しようとする。その大変化は後から思うと印象は強い。大変化の香りは少し甘酸っぱさがあってやはり切ないことをこの作品で改めて知る。
 高校や大学のときの友だちは大人になっても続いていることが多いが、中学から高校へは本当にバラバラとなってそれぞれに散る。だから結構中学生のときの友が大人になっても続いていることはめずらしい。

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| 古本読書日記 | 05:51 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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