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吉元由美   「好き」(角川文庫)

吉元由美   「好き」(角川文庫)
主人公の曜子と恋人の俊との別れの場面が最後のところででてくる。弾まない会話を前に曜子が回顧する。つきあいはじめた頃の他愛の無い会話が弾み楽しかったこと。あの頃は何をあんなに話していたのだろうと。
 本当にあの頃何を会話していたのと私も思う。ちっとも弾んだ会話の場面なんか小説に登場していないのだから。俊は画家であり音楽家なのだそうだ。それだったら絵の話や音楽の話が一杯あるはずなのに。肩書きだけがあって、少しも実態が無い。実態が無いから言葉を紡いでも、何でこの2人が恋人でいなければならないのか、読者にちっとも伝わらない。
 最後のところで、ライブに曜子と従姉のケイがでかける。そこに妹の奈津美が伊集院君という友達だか恋人だかを連れてくる。曜子とケイと奈津美の会話が始まる。ライブにもこの3人の姿、表情は描きだされる。しかし、伊集院君は会話もなければ姿も登場しない。何の意味があって伊集院君がライブにやってきたのか全くわからない。
 小説以前の作品である。

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| 古本読書日記 | 06:24 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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