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山本周五郎  「菊月夜」  (新潮文庫)

山本周五郎  「菊月夜」  (新潮文庫)
短編集。石灰を作る工場で7人の男女が働いている。3組は夫婦で、後一人が殺人を犯し刑期を終えて出所した男。工場は熱の塊。だから男女とも半裸。そんな熱にうなされて、工場現場で出所男が女をかどわかす。そして殺人。まだ粗削りながら、生の男と女を描く短編「蛮人」は
初期の作品ながら周五郎の文豪への可能性がうかがわれる。
 ところが戦争中や直前の作品がよくない。
「花宵」「おもかげ」そして本のタイトルにもなっている「菊月夜」。武士物で物語はできているが、やっぱり戦争賛美もの。
 戦争中は、結婚してまもない男がたくさん徴兵され戦場に赴いた。その家を妻が守る。その時の妻の子育て、教育のありかた、それに対して子供の生き方はどうあるべきかを描く。内容は、まるで、修身か道徳の教科書。
 周五郎も漱石もフェチがいる。たいした作品でもないのに、盲目的に賛美をする。こんな作品群は賛美、出版に値しない。

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| 古本読書日記 | 06:23 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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