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姫野カオルコ  「部長と池袋」(光文社文庫)

姫野カオルコ  「部長と池袋」(光文社文庫)
姫野は20数年前33歳のときにデビューした作家。処女と恋愛経験の無いことを売り物にした変わった作家であった。私と誕生日と血液型が一緒だったので、何となく親近感がわき、当時はよく読んでいた。しかし、処女と恋愛経験のないことを誇張しすぎ、途中から違和感を感じていた。
 「ハルカ エイティ」という姫野のおばあさんのことを扱った本を読んで、誇張が異常で、、心底落胆して姫野の読者から離れた。
 その後直木賞も獲得し、変わったかなと期待して久しぶりに姫野を手に取ってみた。あまり変わっていないという印象を持ったが、それでも掌編を集めた青春と街シリーズは素直でいい作品が多かった。特に「18歳山科」は、京都の次の駅の小さな山科駅、受験浪人だった姫野の淋しさ、孤独感が、王将の餃子や赤尾の豆単とともにじわりと湧き出て、2枚ほどの作品だけどとても良かった。
 無理やり恋愛やポルノチックな作品を描かないで、30歳まで男知らずの女性が、社会や男性をどんな風に見て、感じていたか、素直に描いた作品を書いてほしいと思う。

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| 古本読書日記 | 06:30 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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