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山本一力   「大人の説教」(文春文庫)

山本一力   「大人の説教」(文春文庫)
人間はバカだから、こうすればよいものを、そうしなくてとんでもない事態を招く。いつも、心は揺らぐ。行動も揺れる。理想を描き、ビジョンを持って一直線とはいかない。だから、面白いし、そこに小説物語が生まれる。山本にもそんな時代があった。オール読物の新人賞をとり、天下を取ったごとくの態度を取ったために出版社から干された。それから次作出版まで10年を要した。今は、売れっ子作家の仲間にはいり、マスコミ、出版社を引き連れ歩く存在になった。揺らいでいた時代を完全にスポっと忘れてしまっている。有頂天、絶頂期にいる。
 特に団塊の世代に多いのだが、こうなると、世の変化や、人々の変化から浮き上がり、自分しかいなくなり、修身や道徳の教科書のようなことを言うようになる。まるで、学校入口にある銅像のような態度になる。
 「新聞は社会の木鐸である。」。ここ数十年耳にしていない古いお言葉である。だから山本は嘆く。新聞は略語などを使わず、本来の言葉をもちいろと。スマホはスマートフォン、メアドはメールアドレスとコピペはコピーペーストと言えと。
 本来「窃盗」「盗人」というべきところを「万引き」などと言うから社会は堕落すると。
本当に私はまいった。

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| 古本読書日記 | 05:59 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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