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貴志裕介  「黒い家」(角川ホラー文庫)

貴志裕介  「黒い家」(角川ホラー文庫)
動物には、子供を山のように産んで、後はそこから幾匹か育てばよいとする動物と、一匹かわずかを産んで、愛情一杯に身を粉にして育てる動物と2タイプあるのだそうだ。前者をr戦略型動物といい、後者をK戦略型動物と学問では言うらしい。当然人間はK型に属するが、段々r型に変化してきているらしい。
 r型人間の特徴は、感覚、感情が殆どないのだそうだ。悲しいとか嬉しいとか、痒いとか痛いとかなどが無く、匂いも殆ど感じないのだそうだ。
 この小説はr型人間を扱っている。これは凄くて、他人の腕を、何もないように淡々と切り落とすことができる。まるでまぐろの解体ショーのごとくに。人間を殺すことだって普通のようにできて、それに怖いとか可愛そうだとか、いけないなどということは全く思うことはない。作業のようにできる。
 そういえば最近、能面のような殺人犯が登場することが多い。全く感情がない、どうしてこんなことをしてしまったのかと悔恨もないし、責められても薄ら笑いだけをして、無反応な、普通には理解できない殺人鬼が増えてきている。

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| 古本読書日記 | 05:55 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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