FC2ブログ

PREV | PAGE-SELECT | NEXT

≫ EDIT

江波戸哲夫 「ジャパン・プライド」(講談社文庫)

江波戸哲夫 「ジャパン・プライド」(講談社文庫)
本のタイトルと中味にかなり大きなギャップがある。
この作品は、2008年に世界を震撼させたリーマンショックの暗雲がたちこめた最中に書かれた作品だ。リーマンショックのようなことが起きると、まず危機を煽る評論家がたちあらわれ、日本の金融界にも甚大な影響があり、金融を含め、日本経済は破綻すると喧伝する。こんな時に、日本は大丈夫などと言っても耳を貸す人はいない。
 そんな真っ暗な時代に、金融最前線で頑張る、銀行の偉い人や、銀行マンに応援歌を送る作品となっている。
 平凡なのは、今こそ「顧客に寄り添い、顧客ニーズに対応すべし」というこの作品の基底に流れる考え。このスローガンはどこでもいつでも言われるが、それが何?ということは誰もよくわからない。それなのに、経営者は年じゅう言っている言葉。
 そこを事例を持って江波戸が描く。しかし、その事例が、「居酒屋チェーン」や「自動車部品販売」では白ける。リーマンショックにもめげず勢いがあった会社がそんなところしかなかったのかもしれないが。説得力が乏しい。

| 古本読書日記 | 05:55 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

COMMENT














PREV | PAGE-SELECT | NEXT