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湯本香樹実  「春のオルガン」(新潮文庫)

湯本香樹実  「春のオルガン」(新潮文庫)
主人公の私は小学六年生の12歳。弟のテツは小学4年生。テツはいっぱい本を読む。知っていること、疑問を持っていることは、何でも喋るし、何でもやってみる。とにかく、かげりもなくまっさらさら。そんなテツが主人公の私はうらやましい。
 私は、少しいろんなことをかんがえるようになっているし、大人たちも見えるようになっている。お父さんとお母さんはいつも喧嘩をしていた。お父さんはそれで怒って家をでてゆき帰ってこなくなった。その喧嘩の原因は、隣の家のじいさんの家との境界線を巡っての争い。私の家のじいさんと言えば、こんなバラバラな家族なのに、何もしないでしらんぷり。
 皆勝手。好き勝手に生きている。子供のことなんかどうでもいいって思っている。
そんな私が、色んなことをこの物語で経験する。そして、身勝手に思えた大人たちもそれぞれ色んな悩みを抱えて生きていることを知る。自分も色んな悩み、悲しみや喜びを抱えて生きている。
 自分の中には、色んな自分がたくさんいる。そんな色んな自分がとびでてきて、皆で手をつないでいきていけたらいいなと私は思う。
子供から思春期へむかい成長してゆく姿を鮮やかに描きだしている。

| 古本読書日記 | 05:52 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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