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歌野晶午  「絶望ノート」(幻冬舎文庫)

歌野晶午  「絶望ノート」(幻冬舎文庫)
今の若い世代の人たちには、歌野が描くすさまじいいじめの数々について、認識、理解はできるのだろうが、私のような年寄り世代には、ほんとうにここまでやっているのかと、ただただ驚愕してしまう。
 万引きを強要する。そこを携帯で写真をとっておき、警察に知れたら、写真をたてに万引きのすべての責任をいじめている奴におしつける。
 可愛いいクラスメートの女の子を、突然、いじめの被害者宅に訪問させ、2人だけの動画を隠しカメラで撮影。それを、動画サイトで公開、そこに、いやらしい奴とか、すけべとか文字をあびせ貶めはずかしめる。
 歌野は感情をいれず、いじめの現場、被害者、加害者の状態を描く。だからリアリティがでて、読者にぐんぐん迫ってくる。
 だけど、最後が良くない。読者をびっくりさせようとして、作者だけがジャンプしている。
加えて、ミステリーは犯人を追いつめてゆく過程が面白いわけだが、そこを端折って、事件の真相だけを説明している。拍子抜けしてしまうし、呆れかえってしまう。

| 古本読書日記 | 06:13 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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