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伊藤たかみ  「ミカ!」(文春文庫)

伊藤たかみ  「ミカ!」(文春文庫)
私たちは小学生や中学生が書いた文や小説に出会えない。しかし、大人になった小説家が、小学生を思い入れたっぷりに描く小説は山のようにたくさん出会う。
 大人の描く小学生は、描く作家の今現在の心情や悩みを、子供に移しかえて描くためどうしてもこんな小さな子供が本当にこんなことを考えるのかという小説になってしまう。
 そんな雰囲気がする典型的な小説がこの小説だ。
まず、やたら泣く。子供のころは、ケガをしたりケンカをして大泣きすることはあっても、恋のことや、友情のことで泣いていたとは思わない。子供はいつも、やるべきこと、やらねばならないことが多くて、とても泣いている暇などなかったような気がするし、恋などは二の次のことだったように思う。
 この作品で、作文で20年後の自分がどうなっているかということを書く授業があるが、想像がつかなくて書けない場面がある。それは今の伊藤たかみをみながら当時のことを書くからそんな表現になるが、小学生はもっと素直に自分の将来について夢を交えながらああだ、こうだと思いをはせるものだと思う。

| 古本読書日記 | 08:40 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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