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新井素子  「今はもういないあたしへ・・」(ハヤカワ文庫)

新井素子  「今はもういないあたしへ・・」(ハヤカワ文庫)
人間は、人間自身も自然の一部であることを知らねばならない。二酸化炭素の排出量増大を止められなくて、地球温暖化が進む。それにより、地球の活動体系が変わり、自然災害が繰り返しおこる。陸地が海に浸食され、やがて無くなる。そして人間の存在も無くなるのかもしれない。人間は思い上がる。それは、自然破壊であり、地球破壊だと。あるいは地球にやさしくなどと。
 しかし、それも自然の中で起こっていること。単に、長い地球の歴史の経過のなかで、人間という自然界に存在していた生物が壊され、無くなることを意味するだけで、地球はその後も新たな生命体を創造し、確実に生き残る。
 生命体の大きな変革、進化はカンブリア紀に飛躍的に起こった。それは、カンブリア紀に長い氷河期があり、その極寒という常識を遥かに超えた寒さに生き残ることができるように体を変革できた生命体だけが生き残ったからという一般の説がある。
 それは違うとこの物語では言う。生命体は最初に存在したときから、少しでも遠くへ行きたい、未知なところへ行ってみたいという本能的欲望を実現しながら進化してきた。水の中に誕生して、まずは水中で遠くへいきたいと泳ぎだし、更に遠くへと陸上にあがる。更に空を飛ぼうと。そしてもっと遠くへ、遠くへと。輝いている星に行ってみたいと。「遠くへ」が進化の原動力であると。

| 古本読書日記 | 06:02 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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