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有川浩  「フリーター、家を買う。」(幻冬舎文庫)

有川浩  「フリーター、家を買う。」(幻冬舎文庫)
正社員であっても、フリーター、アルバイトであっても、働く場所をころころ変えることは、個々人の生き様だから別に問題は無い。
 問題は、ころころ変える職場について、振り返ってみたら、自分がこれはあわない、やってられないと投げ出した職場、あるいは勤め場所からあいつは使いものにはとてもならないと放り出されたか、どちらかしかないことである。
 自分のやりたいことはこんなんじゃあない。自分を生かす場所ではない。などとほざいている間に振り返ってみたら、相手もお前なんかいらないよと言われていたらとても切ない。
 重要なのは、どこかひとつの職場でいいから、「辞めないでくれ。お前がこの職場には必要だ。」と懇願された職場があることだ。そこに思いを馳せた時、自らの存在価値、自らの長所がわかる。そして、それは意外と、職種では無いことに気付く。
 この作品の主人公誠治は、ノイローゼになった母を目の前にして、これではいかんと踏ん張って働いた土方の仕事により、自らの生きてゆく価値を知る。

| 古本読書日記 | 05:59 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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