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乙一  「暗黒童話」(集英社文庫)

乙一  「暗黒童話」(集英社文庫)
当代随一のホラー作家である乙一が大学をでて就職もせずぶらぶらしていた時に初めて書いた作品。
 この作品は2つの事象が折り重なってできている。三木という医者の息子がでてくる。小学校のとき友達とバッタ遊びをする。バッタをつかまえ針で、胸、首、胴を刺して殺そうとするが3か所を刺してもバッタは死なず元気に生きている。結局全身に12か所針をさしたところでバッタは死ぬ。その時のバッタはすでに生前の原形はとどめていない。そのバッタ遊びに異常に興味を覚えた三木は、他の昆虫や動物で、同じことをやってみたくなる。そして、その異常な関心がとうとう人間にまで行き着く。足や腕を切り落としても人間は生きている。そこで、他で切り落とした腕や足を前に切り落とした人間に移植してみる。
 そんな恐ろしい生活をしている三木をおかしいと知った高校生の和弥が迫る。そこで三木は交通事故を装って和弥を殺す。死んだ和弥の眼を菜深という高校生に移植する。
 移植した眼が、菜深の記憶を消し、時々、和弥の過去に連れてゆく。結果菜深が三木を追いつめることになる。移植した眼が、移植した眼をもっていた提供者の過去を患者に乗り移させる、そこがもう一つのこの物語のみそ。

| 古本読書日記 | 06:14 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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