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川上未映子  「すべて真夜中の恋人たち」(講談社文庫)

川上未映子  「すべて真夜中の恋人たち」(講談社文庫)
川上未映子は、人や社会とのつきあいが苦手で、一人部屋に閉じこもり、思い出や妄想にひたっているような暮らしをしているのじゃないかとこの作品を読んで感じる。
 もっと外へでたほうがいいと思う。もちろん、つきあうことや他人と話したり関わりあったりすることは苦手なことはわかるが、でも、苦手であることは確実に小説の題材になるし、その苦手ゆえにおこる実際の心の委縮や、摩擦こそが読者の興味を引くのだから。
この物語は、ちょっぴり経験は含まれているかもしれないが、殆ど川上が頭でこねくりまわし、その観念にひたすら依拠して作られている。だから、登場人物が生きている匂いが全くしない。
 三束と主人公の会話がとても恋人同士の会話とは思えない。どんなところに互いが魅力を感じお互いに惹かれあっているのか全くわからない。普通恋人同士になるとは思われない恋人同士である。
会話も実生活、暮らしの部分は殆どなく、超然とした内容ばかり。
 更に、突然の初体験の思い出も、なぜこの物語にそれが必要なのか必然性を感じない。
この内容で350ページはいかにも辛い。

| 古本読書日記 | 05:57 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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