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エリザベス ゲイジ「ゲームの行方」(上)(下)(扶桑社ミステリー)

エリザベス ゲイジ「ゲームの行方」(上)(扶桑社ミステリー)

エリザベス ゲイジ「ゲームの行方」(下)(扶桑社ミステリー)
マグナスインダストリー社は全米第3位の巨大コングロマリット。金を得、国世界の支配権力を得、上流階級も奪取。世界も法律もすべては総帥マグナス アントンの手中にある。
 その手のひらで、息子、娘、それにマグナス社に立ち向かう人間を踊らせ、夢、破綻を繰り返させ、彼らの能力をしぼりとり、そして無抵抗の人間にさせてしまう。
 その手で踊る主人公フランセスの人生のめまぐるしい栄光、転落の繰り返しの物語が読者の心をつかみハラハラ、ドキドキの連続。計算し尽くされた展開にただただ感服する。
 そして唖然とさせ、読者に拍手喝采させる最後を用意している。それも、用意周到な伏線がちゃんとはられている。
 人生の物語であり、企業ビジネスの物語であり、卓抜なサスペンスでもある。
 余談になるが、随所にラブアフェアのシーンがでてくるが、ゲイジの文章と北条元子の訳が
見事。変な男作家が描く観念や誇張、女性をすこし見下した表現と異なり、自然に女性の感覚で描かれ実に美しい。性を言葉で表現することは本当に難しい。これを難なく突破している北条元子という女性はいったいどんな人なのか。

| 古本読書日記 | 05:51 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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