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石川好 「ストロベリー ロード」(上)(早川書房)

石川好  「ストロベリー ロード」(上)(早川書房)
東京オリンピックの翌年4月高校を卒業した石川が、アメリカのカルフォルニアでイチゴ栽培に従事している兄を頼り渡米、以後、アメリカの高校に通いながら、兄のイチゴ栽培を手伝った2年間の滞在記を書いた作品。全体の感想は下巻まで読み記述する。
 私たちが小さいころ感じていたアメリカ、今でもそういう人がたくさんいるが、とにかく庭付きの大きな家にすみ、当時日本には殆どない、大型冷蔵庫や、まだ普及中のテレビ、ピアノが当たり前のようにあり、何とアメリカは豊な国なのかと皆が思っていた。
 そしてアメリカには白人と黒人しかおらず、黒人は抑圧からの解放のため白人に対し激しい運動を展開していた。そんなことがアメリカ全体像だった。
 この作品は、アメリカには本来のアメリカ人がいる。それが白人と黒人。それ以外にアメリカ人になろうと切望している多くの人々がいる。日系移民とその2世。韓国人、中国人、メキシカンなど。当時、アメリカ人になろうとしている人々は、日本では殆ど知られていないか無視されていた。この作品は、そんなアメリカ人になろうとしている人たちを描いている。
 まだカリフォルニアにも日本ビジネスマンは殆どいない。農場に働いていると、背広を纏った日本人がやってくる。住友銀行ロス駐在員が、日系農民に預金をお願いに来る。ナショナルの電気釜を松下の駐在員が売りに来る。
 紅白歌合戦のビデオをソニーの社員が持参してくる。それをまずお寺や教会のひとがみて、日系コミュニティに巡回される。だから、去年の紅白を今年の10月に楽しむなんてこともある。新聞や雑誌はすべて船便。1か月遅れでやってきて、日本社会で回し読み。
 時に雑誌の回る順番が逆になり、「何だ前離婚したあいつら(芸能人)、またくっついてやがる」なんて変な話になることもある。
 そうそう、私にとってなつかしいのは、オートバイの暴走グループ。ヘルス エンジェルス。このグループは、オートバイを改造。前輪を小さく、後輪を大きくしてルート66を爆走していた。それがあの名映画「イージーライダー」で登場している。

| 古本読書日記 | 06:02 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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