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エリザベス ゲイジ 「真夜中の瞳」(上)(下)(新潮文庫)

エリザベス ゲイジ 「真夜中の瞳」(上)(新潮文庫)
エリザベス ゲイジ 「真夜中の瞳」(下)(新潮文庫)
恋、失恋、嫉妬、恨み、愛、家族、親子、友達、権力、支配、栄光、転落、殺人、自殺、貧困
金持ち、サスペンス、推理
とにかく、小説の題材になりうるすべての事柄がこの小説では描かれている。しかも、それぞれがしっかりと関連つけられ、全く破綻していない。何しろ1200ページ余の大巨編。久しぶりに読み終わったあと深い疲労感を感じた。
 それにしても、農耕民族ではこんな小説は作りえない。さすが、動物性エネルギーが充満している狩猟民族。
この物語の最初がいかにも金こそすべてのアメリカ、ハリウッドだ。
アニーというモデルがニューヨークからハリウッドにやってきてある映画の主演を決めるオーディションを受ける。そして、内定をもらうが、契約条件として、ハリウッドを牛耳っている
最大映画会社社長のカースと食事をしてその後抱かれねばならない。
 アニーは全身全霊で抵抗するが、殴られ、ひっぱたかれ、顔に血をいっぱいふきだしながら、結局犯されてしまう。
 それでアニーは警察にゆきカースを告訴する。ところが警察に、カースからの告訴状が弁護士より提示される。主演をとりたくて、カースを誘惑、恐喝した罪として。そしてそれが権力によってあたりまえの事実として通る。正義など全く入り込む余地がない。
 だからずっとアニーを読書中応援する。そしてカースよ地獄におちろと叫ぶ。そのエネルギーが1200ページの長丁場を引っ張る。
 この作品は1200ページ。まだ私が手にとるのを待っているゲイジの作品がいくつかあるが、
ひとつは1300ページの作品。もうぞっとするばかり。

| 古本読書日記 | 05:57 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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