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乾くるみ  「カラット探偵事務所の事件簿1」(PHP文芸文庫)

乾くるみ  「カラット探偵事務所の事件簿1」(PHP文芸文庫)
推理作家には新しいトリックの発見こそがすべてという作家達がいる。新しいトリック想像に凝りしのぎを削る。読者を置き去りにして、斬新さだけが、評価の対象となる。
だけど、そこには物語はない。
 たとえば、この作品に収録されている「三本の矢」。解説の推理小説評論家によるとこうなる。弓道には「射法八節」という極意がある。「足踏み 胴作り、弓構え、打起し、引分け、会、離れ、残心」この小説では、八節の順に従い次の言葉が埋め込まれている。
 「足踏み 堂作り、油が前、うち起こし、引き分け、解、離れ、斬新」
こんなことは弓道をやっている人が読んでもわかりっこない。これが素晴らしいでは、悲しい。

| 古本読書日記 | 06:15 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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