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伊坂幸太郎  「ラッシュライフ」(新潮文庫)

伊坂幸太郎  「ラッシュライフ」(新潮文庫)
世間には、伊坂と聞いただけで、彼の書く作品であれば何を読んでも最高に素晴らしいと感じる人が結構たくさんいる。この作品も、最初はそういう人が買って評価するから素晴らしい一色に染まる。その評価を聞いて手に取ってみた人のなかにはこれが最高とはおかしいと手厳しい批判をする人が多い。
 この作品は最初からストーリーが決まっていなくて、その時、その時、伊坂が聿をとってその聿が進むにまかせてストーリーができているように思えた。時々の調子の良しあしが、文章に現れ、調子が悪いときに書いた文章だと思われるところは、私には重かった。
 プラナリアは水が無いと生きられない。そこで容器の水を抜いて一か所に集める。そうするとプラナリアは水があるところに移動し、生きることを学習する。それを数回繰り返すとプラナリアは水のある場所に移動しなくなる。同じことを繰り返すことがいやになる。そんなことを繰り返すくらいならと死を選択する。なかなか重い挿話を伊坂は物語に入れている。

| 古本読書日記 | 06:10 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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