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鮎川哲也  「砂の城」 (光文社文庫)

鮎川哲也  「砂の城」 (光文社文庫)
アリバイ崩し、トリックの見破り。典型的な推理小説。しかも最も難しく、事件解決の鍵を握るアリバイ崩しが汽車トラベルの盲点をつくところ。古典的な作品だけど、面白かった。
2つのトリックが使われる。
週刊誌が執筆者など特別の人には発売日前に届けられることを使ったトリック。
東京を発つ鳥取直通の急行(昔は特急はない)に15分遅れの急行に乗っても、途中乗り換えをすれば、15分前に出発した直通急行に途中で追いつき、その列車へ乗れる。
直通列車は、天の橋立や宮津を通り大きく迂回する。そこで、京都の綾部から福知山までの普通列車にのり、福知山から別列車に乗れば、15分前出発の急行に乗れるのである。
トラベルミステリー作家というのは、朝から晩まで時刻表を眺めて、盲点をさがしているのだろう。
 鮎川にこのトラベルミステリーを書かせたのが、紀行作家として有名であり、当時の中央公論の出版部長であった宮崎俊三であることを知り成程と納得した。

| 古本読書日記 | 06:17 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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