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高杉良  「破壊者たち」(講談社文庫)

高杉良  「破壊者たち」(講談社文庫)
小泉首相の金融改革の推進者として登場した竹中平蔵。小泉と竹中の評価は、日本をズタズタに破壊。中間層を貧困層へおしやった張本人として悪人として思われていることがしばしば。しかしその反意語で登場した民主党政権で、貧困層を中間層にもどすどころか、更に富裕層と貧困層の2極化が進んだため、なんとなく、巷間言われるほど小泉、竹中ラインはひどかったのかよくわからない思いが残る。
 この作品は、竹中とコンサルタント会社の木村剛が時代の寵児として、新しいビジネスモデル銀行を立ち上げそれが失敗に終わるまでの過程を描いている。
 木村は私利私欲の固まりで悪の見本のごとくあとがきに佐高信が書いているし、高杉も懸命に木村を悪人のように描こうとしている。読んでみるとそれほど悪人にはみえてこない。
 それより、木村に誘われホイホイついていって、社外取締役となった作家江上剛のほうが尻軽で信念もないバカな調子者にみえた。さもありなんとも思った。
 またかの悲劇ドキュメント「愛と死をみつめて」の河野真が、ブラックジャーナリスト雑誌「経済界」に勤め、世の裏側であくどいことに手を染めていたことをこの作品で知り驚いた。

| 古本読書日記 | 06:10 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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