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吉村昭 「花渡る海」(中公文庫)

吉村昭 「花渡る海」(中公文庫)
作品紹介に、主人公久蔵が乗っていた船が難破。それがロシアに到着。ロシアで天然痘予防の種痘を知り、日本に持ち帰ったが、幕府の無理解により、導入ができなかった、と書いてあったから、てっきり久蔵の種痘導入の挑戦の物語だと思ったが、読めども、読めども
そんなところは全くでてこない。
 漂流の厳しさとロシアで異人としての苦難がずーっと描かれる。これでは「大黒屋光太夫」とテーマは全く同じ。まったく何で吉村がまた、ロシア体験記を描いたのか。
 結局最後の30ページに種痘のことがでてくるが、久蔵の種痘紹介部分は数行で実に素気ない。あとは種痘導入普及までの物語が続くだけ。それは久蔵とは全く関連がない。
 かなりがっかりした作品だった。


by はなゆめ爺や

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| 古本読書日記 | 06:05 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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