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吉村昭  「殉国」 (文春文庫)

吉村昭  「殉国」 (文春文庫)
トリアージという言葉がある。
大地震のような大災害が発生して、たくさんの傷害者が発生。そのとき、全員を助けることはできないと判断したとき、受けた傷の程度により、生き抜く可能性がある負傷者と生き抜くことが困難と思われる負傷者を選別して、困難と思われる負傷者は放置、治療しないようにすることを言う。
 本作品は大戦末期の沖縄で、14歳で兵隊にとられ、最後の沖縄での戦いをした比嘉真一二等兵の体験を描いている。夥しい数の負傷兵が前線から救護所に運び込まれてくる。アメリカ軍はもうすぐそこまで迫ってきている。救護所をたたむか、放置して次の安全と思われる場所まで退避せねばならない。そこで、命令がでる。二本足で歩ける負傷者だけを肩でかついで連れ出せと。比嘉たちは、負傷兵を背負い救護所をでて歩みだす。
 後ろをふりむくと、ものすごい数の取り残された負傷兵が懸命に這いながら比嘉達に追いつこうとしている。


by はなゆめ爺や

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| 古本読書日記 | 06:14 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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