FC2ブログ

PREV | PAGE-SELECT | NEXT

≫ EDIT

吉村昭  「虹の翼」(文春文庫)

吉村昭  「虹の翼」(文春文庫)
日本人は創意工夫をもって、世の中に役立つものを作り出すことは得意なのだが、独創性や新しい発明ということには欧米に比べ劣る。それは教育の問題にあるようなことが謂れ、教育改革の必要性が常に議論として交わされる。
 本当にそうだろうか。独創性のある発明は日本人によってたくさん生み出され、最近は多くのノーベル賞受賞者が輩出されている。不思議なことなのだが、受賞によってその人の名は世間に知られ称賛されるのだが、受賞前には殆ど名前が世に登場しないのである。つまり、独創性の評価は常に海外によってなされるのである。日本にはその価値を評価し称賛する土壌が皆無なのである。
 この作品の主人公二宮常八は、あのライト兄弟の12年前に飛行機を試作し、滑走後10Mを空中で飛ばしたのである。しかし、誰も評価してくれなかった。日本人にそんなことを発明できるわけがないと二宮の上申をことごとく軍の上司が握りつぶしたのである。
 マスコミは科学に弱すぎる。たまに独創性なるものを取り上げると小保方さんのような
インチキ論文にふりまわされる。

by はなゆめ爺や

にほんブログ村 本ブログ 読書日記へ

| 古本読書日記 | 06:05 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

COMMENT














PREV | PAGE-SELECT | NEXT