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吉村昭  「海の祭礼」 (文春文庫)

吉村昭  「海の祭礼」 (文春文庫)
3つの話によって構成されている。
アメリカ捕鯨船の乗組員だった、ラナルド・マクドナルドがアメリカをでて、日本に到着そのまま長崎に送られるまで。
 このマクドナルドに通詞森山栄之助をはじめ主だった通詞が、マクドナルドに懸命に英語を学び習得してゆくところ。
 その森山が、ペリーの黒船やハリスをはじめ、イギリス、ロシアなどとの交渉通訳として、実質条約交渉に従事し、開国にむけ日本の難局を乗り越えさせた。特に、列強、特にアメリカは軍備の圧倒的な力を背景に、少しでも気に入らねばすぐに戦争をすると威圧する。
 このような威圧に、恐れを感じても、それをはねのけ戦争にまきこまれることを防ぎ外交を展開した森山は日本歴史上もっとも卓越した外交官であったと思う。しかし、全く森山は歴史上の人物としては無名。誰もその存在を知らない。
 抑止力を背景に諸外国との交渉をすることが肝要という政治家は、森山を見習ってほしい。重要なことは何があっても、人々を戦争の惨禍にまきこまないという強固な信念こそが
諸外国との交渉には必要なのである。


by はなゆめ爺や

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