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伊集院静  「浅草のおんな」(文春文庫)

伊集院静  「浅草のおんな」(文春文庫)
天草生まれの主人公志万は17の時、相撲取りの幼馴染を追って東京にくるが、相撲取りに捨てられ、橋の上から身投げしようとしていたところを荷役士の留次に救われ、そのまま夫婦となり、今は「志万田」という小料理屋を浅草に構えている。
 命の恩人留次が亡くなると、留次の下で働いていた「三代目」と「甲士」というどちらも気風のいい2人の男に惚れられ結婚を迫られる。
 どっちと結びつくのか、あるいはどちらとも結びつかないのかちょっと平凡だがどうなるのかと思って読み進める。
 浅草でやくざの抗争がおき、一方の組の親分が刺され殺され、刺した若いもんも背中に傷を負う。この若いもんが志万の家に逃げ込む。志万が傷の手当をする。背中を視る。
 たまらなく愛おしく、胸が高まる。若いもんも志万を強く抱きたくなる。
恋はまさに稲妻のごとく一瞬にやってくる。そして志万は8年ぶりに男に抱かれる。
 恋には理由も背景もなく、一瞬にして生まれることがある。よくできている小説である。

by はなゆめ爺や

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| 古本読書日記 | 06:21 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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